地域農業や地域社会との強調

■ 融和のために取り組んでいる活動内容
 地域循環型農業の確立(耕種農家との結びつき)
 

三浦半島の野菜農家に良質な堆肥を販売し大変喜ばれている。

 地域のリーダーとしての担い手育成
 

長年の経験によって培ってきた肥育技術をおしみなく地域の肥育生産者に教えている。これは三浦半島地域だけでなく神奈川県内全体の肥育生産者にも同様で、粕類を利用した飼料給与による高品質牛肉生産技術は神奈川県全域に広まった。
点在化する畜産農家の将来を憂い、仲間つくりに積極的に取り組み情報交換を密に行っている。神奈川県全体のリーダーシップを取ってきた。

 地産地消への取り組み
 

銘柄牛の確立の取り組みが花開き、地元ではすっかり定着している。
直営レストランは平日でも満員で、消費者の声が直接聞こえてくるため厳しい面もあるが大変励みになっている。地元の牛肉は地元産でという考えで20年以上前から地道に取り組んできた銘柄牛確立だが、やっと時代が追いついてきたともいえる。

 畜産への理解を深める活動
 

堆肥は袋詰めによる販売も行っており、最近は地域住民の家庭菜園での利用も増え好評である。
近隣住民の苦情は現在はまったく無い。個人的に畜産への理解を深めてもらう努力は日頃から怠っていないが、三浦半島酪連としても組合員全員に手助けをしている事例がある。
三浦半島酪連では豆腐粕を組合員に潤沢に供給するために本来は無料である豆腐粕であるが業者に交通費を支払っている。タダほど高いものは無い、業者の都合で供給量が変化したり、供給がストップしては困るからである。その交通費は組合員から豆腐粕代金として徴収するが(5000円/月)毎月交通費を支払って残金が発生していた。ある時100万円に達し、その残金の積立金の使途について話し合い、今後は組合員の近隣住民に三浦葉山牛を食べてもらおうということで、その購入代金に当てることになった。以降10年間、近所への肉の配布が続いている。

 

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(社)神奈川県畜産会 2005