経営部門:肉牛部門

資源循環型、環境にやさしい
高級牛肉生産!


三留 武
地域の概要
経営・生産の内容
経営実績の特徴
経営の歩み
環境保全対策
地域農業や地域社会との強調
今後の目指す方構成と課題
 

■ 要旨

昭和34年に就農してから酪農経営を行ってきたが、昭和41年に酪農経営に乳雄肥育を取り入れた乳肉複合経営を開始、昭和48年には搾乳から当時高値で取引きされていた交雑種と和牛の肥育経営に転換を図った。現在では全国に通用するブランド「三浦葉山牛」の生産を行っている。
ここに至るまでに環境問題、地域住民の畜産への理解、資源リサイクルなど様々な取組みを実施し、社会的貢献を行っている。

1. 都市近郊の有利性を最大限にいかした食品副産物の活用。
  豆腐粕、ビール粕、を活用した独自の自家配合飼料による飼料費の低減。
現在の自家配合の種類、配合割合は長年の経験と努力の結果であり、この自家配合で風味のあるやわらかい高級牛肉、三浦葉山牛を生産する肥育管理技術は素晴らしいの一言である。
2. 産業廃棄物のリサイクルと堆肥化
  ふん尿処理は敷料と混合して堆肥舎で堆肥化して三浦半島の野菜農家へ良質な堆肥を供給しているが、敷料に家屋の解体等で発生する廃材を細かく粉砕したものを利用している。
3. 三浦葉山牛の銘柄化
  地産地消のニーズが高まっている昨今だが、丹精こめて生産したおいしい牛肉を地域の消費者に食べてほしい、地元の肉は地元産という考えで、昭和48年には葉山町肥育組合を結成し、現在の三浦葉山牛につながる地域の肉牛つくりに取り組んできた。
4. 地域住民との交流
  三浦葉山牛の試食会、農場体験等を積極的に実施し、地域住民の畜産への理解を深めている。
5. 環境美化
  畜舎周辺はいつもきれいに整理整頓されており、緑に囲まれ、四季おりおりの花が咲いている。

 

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(社)神奈川県畜産会 2005