経営部門:養豚部門

都市と共存する養豚経営


(有)横山養豚
地域の概要
経営・生産の内容
経営実績の特徴
経営の歩み
環境保全対策
地域農業や地域社会との強調
今後の目指す方構成と課題
 

■ 要旨

 

1. 都市化の著しい条件下で畜産環境が大きくクローズアップされる中で専門部会等の活動を通じて行政と折衝して公共下水道へのふん尿処理方法の整備を行ない、将来への経営継続へのレールを敷いたことの意義は大きい。

  2. 畜舎及び各種疾病対策等から様々なる先進技術を導入し大きな成果を上げている。このようなことから経営者の前向きな姿勢が感じられ、その行動力は同業者にも大きな刺激となっている。
3. 生産コストの低減策に様々なる対応している中で、飼料費の削減について未利用資源を大きく活用している。このことは都市近郊の有利性でもあり、国際化に対応するための大きな手段であり、同業者にも大きな示唆を与えるものと思われる。

4. 肉豚の販売方法としてブランドの名称は大変に重要なことであり、仲間とグループ化を図りつつ活動を展開しており、将来の豚肉の流通整備に大きく関わり、経営発展基盤の強固となりうる。

5. 後継者の確保、育成は経営発展の重要な政策であることから、長男は将来への就農を見込み獣医師として県外で修行させている。長女も養豚の楽しさを感じて自家の養豚に従事するなど後継者への配慮は充実しており、他の同業者にも後継者の育成の視点からも大きな影響を与えている。
6. 経営主は県で進めている中核的農家の認定制度である農業経営士でもあり、各部会等で役員として活躍され、将来は県養豚協会の理事長候補とも言われるなど仲間からの信頼は大きく、この業界のリーダー格と期待されている。
7. 横浜市福祉局と連携し障害者雇用対策の一環として平成12年度より障害者を雇用するなど、養豚の社会的地位向上のために努力し、関係機関より注目され他市の福祉政策に大きな影響を与えている。
8. 都市型養豚のモデルとして平成16年4月に農林大臣が視察に訪れ、畜産環境面と未利用資源の利用に取り組む姿勢に感激されるほどの経営事例である。

 

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(社)神奈川県畜産会 2005