■ 今後の目指す方向性と課題

■ 経営者自身の考える事項

養鶏経営をとりまく環境は益々厳しくなると思われますが、将来への生き残りをかけて、次のような点に留意して経営の向上を図りたいと思います。

(1) 養鶏関係施設周辺の整頓と美化。特に、顧客に気楽なサロンの場を提供し、周辺住民に喜ばれる施設にして行きたい。

(2) 販売鶏卵の鮮度と安全性の確保。 

(3) 農場内作業の合理化と能率化。

(4) 自動販売機の設置による販売労力の削減。

(5) 情報機器を活用した生産情報、販売情報の処理及び経営管理の推進。

■ 審査委員会の評価

 都市化の中で、すぐ近くに多数の消費者存在する有利性を活用して、規模拡大によらず鶏卵販売に力を入れて、小規模でも専業養鶏として存立しています。
飼養方式としては畜産環境の問題点を回避できる小型ウインドウレス鶏舎の導入により、住宅地でも養鶏経営を可能にしている。また、石川式ウインドウレスを選択したことにより鶏群のロット管理が出来、衛生的で日齢に沿った飼養管理が可能となり、生産性、卵質の向上が図られている。更に、複数ロットの導入により安定した粒先生産ができ、生産から販売の一貫経営が可能となっている。
  コンポストを活用した発酵鶏ふんを、製造元、成分表示の袋詰めで全量農協を通じて販売しており、畜産環境対策がしっかりなされている。
  新鮮卵を当日に売り切る販売方針で全卵直販することにより、消費者の信頼を獲得して低卵価、卵価の変動から脱却できる有利性販売が出来ている。
  JA横浜の養鶏部長、畜産会の非常勤コンサルタントとして、後継者の育成、地域のリーダ、養鶏業界のアドバイザーとして活躍している。
  債務の肥大化を抑えた堅実経営でもある。

 

優秀畜産表彰トップへ
(社)神奈川県畜産会 2005