■ 活動の内容

■ 具体的な活動内容

国際化に対応し神奈川で養豚業が維持できる経営体とするために飼養管理の精密化、経営管理の質的改善に努め、品質においても地元の市場・消費者ニーズにあった豚肉の供給を図るため次のような活動を行っている。

■ 沿 革

1981年に高品質豚肉生産事業を3養豚場から始め、県系統農協連の飼料工場、県指導機関が協力し「かながわ農業ブランド」として豚肉の銘柄化を研究した。消費者ニーズに応えられる高品質豚肉「やまゆりポーク」を開発し、1993年に登録商標を取得しブランド化を確立した。 1995年にはやまゆり生産農家による「やまゆりポーク生産者協議会」を発足させ、2003年に年間出荷21,000頭の生産体制に成長した。

■ 生産者協議会の活動

これまでは系統農協の指導の中でブランド豚肉「やまゆりポーク」の生産活動を続けてきたが、生産者グループによる協議会が自主的生産技術の向上、販売の促進、消費者との交流等積極的な活動を展開している。

1)独自肉豚共進会
毎年2回グループ内で肉豚共進会が開催され、各構成農家から肉豚を出品し、生体の勉強会と枝肉の評価をセットで行い、種豚の選抜や飼養管理、仕上げの評価を相互に行い、肉豚評価や選抜眼を養う。この成果が全県を対象とした県養豚協会主催の農林水産祭参加神奈川県肉豚共進会で、やまゆりポークのグループ構成農場が常に上位を占める結果となっている。

2)勉強会  年9回の勉強会が計画的に実施され、グループ全体にかかる課題について外部の専門家を講師に招き、またグループ内の研究課題についての調査研究(繁殖技術など)の検討会の他、グループ構成者が自農場の経営状況や技術問題を発表し、総合的な検討を全員で行う。また、県外の銘柄豚肉グループの見学、交流を通じ研鑽を図っている。

3)販売促進
販売店への訪問、広報活動などについて検討し合い、生産だけでなく販売促進にも尽力し、販売促進のイベントに「子豚とのふれあい」など養豚への理解促進などグループ全員で取り組んでいる。販売店は現在 Aコープ(農協系スーパーマーケット)を中心に県内全域で50店舗、東京、埼玉県等近県に店舗を展開している。 食肉市場の売参人との定期的な意見交換会の他、小売店との意見交換会も行っている。
また、各小売店には巡回で意見の聴取や消費者の反応を聴き、出荷や生産技術の改善に活用している。広報活動としては高校野球の神奈川代表校への豚肉の提供や、農場の所在する地域の福祉施設等(児童養護施設や養老施設)を訪問し豚の話をし、豚肉をプレゼントしやまゆりポークのPRをするなど自然な形で食育にも繋がる活動をしている。

4)共進会での成果
グループでの独自の肉豚共進会の成果は農林水産祭参加、神奈川県肉豚共進会では、グループ員の出品豚が常に上位に入賞している。 

       

■ 実施体制


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(社)神奈川県畜産会 2005