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| 畜産経営診断・分析結果(平成19年度) |

| T酪 農 部 門 |
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1.本県酪農の動向
(1)平成20年2月1日現在の畜産統計(農林水産省)によると、本県の酪農家戸数は376戸で前年の399戸に比べて23戸(5・8%)減少している。また、乳牛飼養頭数も11、400頭で前年の12、200頭に比べて800頭(6・6%)の減少と、それぞれ少を続けている。1戸当り飼養頭数は30・3頭となっている。
(2)牛乳乳製品統計(農林水産省)では、平成18年の県内生乳生産量は73・5千tで、経産牛頭数の減少から前年の77・3千tに対して約3・8t、4・9%のマイナスと依然として減少を続けている。生産量の減少から、県内の飲用牛乳自給率は、平成17年の23・1%から21・7%に下落している。
(3)平成18年の自給飼料栽培状況(県畜産課調査)は、県内作付け総面積641ha、前年の670haに対して29ha、約4・3%のマイナスで年々減少を続けている。1戸当り飼料畑面積は155・2aで前年の150・6aに対して4・6a増加しており、経産牛1頭当り前年の5・4aから5・6aとなる。作付けはトウモロコシ(54・8%)を中心に、イタリアンライグラス等のイネ科牧草(19・7%)、またソルガム(8・7%)となっている。
2.診断農家成績の分析概要
平成19年度畜産経営技術高度化促進事業において、酪農部門は経営診断に基づく改善指導10戸、経営管理技術指導2戸、生産技術指導3戸、フォローアップ指導10戸の計25戸について支援指導を実施した。
ここでは、経営数値が明らかな5戸についてその概要を表1〜表3、また、過去の診断分析の推移について表4に示した。
3.指導の方向と対策
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| U肉 用 牛 部 門 |
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●本県の飼養動向
飼養戸数は、全国的に減少で推移しており、本県の場合も平成4年の370戸をピークに小規模経営を中心に減少してきた。平成19年2月1日現在の肉用牛飼養状況は、農林統計(農水省)によると、飼養戸数は91戸で前年に比べ17戸(15・8%)減少した。飼養頭数は平成6年の7、590頭をピークに減少傾向で推移している。平成18年には4、610頭と前年に比べ750頭(13・9%)減少したが、19年に4、770頭と160頭の増加がみられた。1戸当たりの飼養頭数は、平成5年まで20頭前後で推移していたが、以降徐々に増加している。平成19年は52・4頭で、前年の42・7頭を上回った。
肉用子牛(素畜)の取引価格は、農畜産業振興機構によれば、平成19年度平均で、黒毛和種雄が527千円、前年比96・8%、黒毛和種雌が448千円、前年比96・1%、交雑種雄が241千円、前年比82・8%、乳用種雄が97千円で、前年比83・6%であった。交雑種初生牛は105千円で前年比70・0%、乳用種初生牛は38千円で前年比92・6%であった。
神奈川県家畜市場においては交雑種初生牛・乳用種初生牛込みで92千円、前年比84・4%あった。全品種とも全国的に値下がり傾向であった。
●診断農家
平成19年度畜産経営技術高度化促進事業において支援指導を実施した12戸のうち分析に必要な経営数値が把握できた4事例について概要
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●飼養形態・飼養規模
調査を実施した4戸の経営とも肥育部門に繁殖和牛の一貫生産を取り入れている。
肥育部門において、黒毛和種の肥育専門経営が3戸、黒毛和種と交雑種の混合肥育経営が1戸であった。
肥育部門の飼養規模は、平均肥育牛飼養頭数50頭未満が1戸、50頭以上100未満が2戸、100頭以上が1戸であった。
●増加額と肥育差益(表1)
(黒毛和種去勢)
黒毛和種去勢肥育牛販売価格から
●収益性(肥育牛1頭当たり)
●まとめ
収益性の向上
素牛価格については全国の市場の平均をみると値下がり傾向であるが、本県の様な少数精鋭で経営を営んでいる場合には優秀な血統を吟味して素牛導入するため、依然として高い価格で素牛を導入している。
費用の低減としては事例にもみられるが繁殖一貫生産を取り入れることによる素畜費の低減が考えられる。しかし繁殖牛の飼養管理の技術面や繁殖部門が軌道に乗るまでの資金の回収等難しい面もある。酪農家と連携してETや体外受精卵移植の子牛を導入する方法も考えられる。一貫生産にもいえることだが、この場合、子牛の保育期・育成期の管理技術が課題となる。また、地域内での子牛流通体制を確立するためには行政・関係機関の協力が不可欠である。
販売収入の増加による収益性向上だか、今後、枝肉価格の上昇が見込めない現状では枝肉重量を増やして販売価格を増加させるしかない。年々出荷体重が増加してきていることは先に述べたが、最近の食肉市場では和牛去勢でも枝肉重量500s以上が当たり前になっている。特に交雑種においては枝肉重量をいかに確保するかが重要な課題である。
販売戦略
今回の経営分析結果にみられるように順調に所得を伸ばしている経営も存在している。これらは高品質牛肉生産に努力し実行してきた経営である。消費者は「安全」で「安心」な食料を求めている家畜個体識別システムをはじめ牛トレーサビリティシステム等、生産者、行政、畜産業界一丸となって努力して「安全」については確保している。次のステップはいかに消費者に「安心」してもらうかである。消費者は生産者の顔が見える食品を求め、地産地消といった考え方が以前に増して強くなっ


| V養 豚 部 門 |
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●診断農家
平成19年度における養豚部門の経営診断指導対象は、畜産経営技術高度化促進事業では経営診断改善指導対象4戸の中から総合的な分析に必要な数値が把握できた3事例について行った。成績は表1、2のとおりであるが、平成18年度に改訂のあった本県畜産経営指標(養豚)に照らしながら経営成績の概要を述べる。
●経営概況
3事例とも繁殖・肥育一貫経営であり、すべて養豚専業経営である。
経営組織としては全て法人経営である。
労働人員1人当り母豚飼養頭数は全3例の平均で65・0頭であった。
●繁殖成績
1腹当りの生存子豚、離乳子豚頭数と育成率
1腹当り生存子豚頭数は平均11・1頭(10・7〜11・5頭)で指標値10・6頭を全ての経営でクリアした。
1腹当り離乳子豚頭数の平均は9・4頭(9・3〜9・7頭)で指標値9・8頭より0・4頭下回りすべて指標値以下となった。9頭以下という事例はなく全体的にやや低い結果となった。
育成率は前述の離乳頭数がやや低かった影響もあり平均85・2%と低く、すべて80%台となった。平均で90%に達しない経営では哺乳豚管理の見直しが必要。特に哺乳中子豚事故で1腹当り1頭以上を損耗している事例(表1)については、
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●収益
種豚1頭当り生産物売上高
母豚1頭当りの生産物売上高をみると(表2)にあるように、平均669、429円(591、666円〜730、250円)で前年平均より36、399円増加した。
出荷豚の枝肉1kg当り販売額は表2に示すように平均471・7円となり、戸々で見るとNo・2の484円とNO・1の463円とでは21円の差があった。
売上高に占める主要生産費の割合

| T養 鶏 部 門 |
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1.本県並びに全国の養鶏動向
平成19年2月1日現在の成鶏飼養状況は飼養戸数76戸、飼養羽数1、255千羽で、経営者の高齢化や環境問題等で飼養戸数は5%、飼養羽数で12%と、戸数、羽数とも減少している。平成19年は前年からの飼料高騰をはじめ、ガソリン、包装資材等も値上がりし、多くの経営が赤字決算となった年でもある。また、採卵用めすヒナのえ付け羽数は107、626千羽で、対前年比100・0%と前年と変化がないが、育種の進歩により産卵性の向上等が見られています。
2・診断農家成績の分析概要
(1)診断対象経営(農家)の概要
平成19年における畜産経営高度化促進事業の対象養鶏場は、経営診断に基づく改善指導が5戸、経営管理技術指導1戸、生産技術指導2戸、フォローアップ指導3戸の延べ13戸であった。
以下改善指導対象農家5戸の主な分析概要についてふれる。
対象農家の経営規模を平均飼養羽数で示すと1、500羽台から9、000羽台であった。成鶏舎の形式は、開放鶏舎2戸、小型ウインドウレス鶏舎3戸であった。労働力の構成をみると、自家労力のみの経営が2戸で、残りの3戸は雇用労力を用いた経営であった。経営の常時従事者数は、3〜4人であり、小規模経営では家族労働を主体とした形態で堅実に営まれ、雇用労力はパート雇用であった。
経営形態からみると、野菜生産などとの複合経営が4戸で、他の1戸は養鶏の専業経営であった。これを経営組織からみると、個人経営が3戸、有限会社による経営が2戸であった。
成鶏1羽当りの年間労働時間は、1羽当り3・58時間から1・12
4・指導の方向と対策
平成19年は原油高、バイオエタノール原料と飼料原料のバッティングによる飼料価格の異常な高騰と、各種原材料の値上げによる生産コストの上昇に見舞われた。更に、卵価の低迷が続き、養鶏経営にとって危機的状況下での経営であった。
このような状況の中で、平成19年に実施した診断対象経営について課題とその改善方向を次に示した。
1 鶏卵の品質と安全性の確保は最重要です
鶏卵の安全性の確保は鶏卵生産販売にとって最も重要な事項である。内閣府食品安全委員会の「食品の安全性に関する意識等調査」で過去3回の調査に比べて、食分野の安全性に係る不安感が大きいと指摘している人が増え、全体の60%となっている。この様に、消費者の安全に対する目は厳しくなっており、食品衛生上の問題発生は、鶏卵の消費に致命的な打撃となる。経営者は鶏卵の品質と安全性について常に努力し、対策を講じた上で消費者を啓発し、顧客の確保に努めることが重要である。
需給のバランスを取るため、飼養管理で産卵制御を取り入れることが多々ある。しかし、鶏にはかなりの


